2013.11.03

エクストリームフレトリ、最終話。「師匠バタフライ永嶋よ 永遠に。」

今回は豪華、連日のブログ更新。

なぜって?天気悪くて、暇だからさ。
ブログは暇だから書くのさ。

昨日、師匠のこと書いたけど、
師匠の写真あったはず、と思って色々探していたら、

レアな写真が出て来たので、それで小話をひとつ。
前に使いたかったんだけど、使ってなかったからさー

もったいないので今回無理やり使うことに。

何年か前に「プロジェクトF 振れとりに賭けた男たち。」ってブログ書いたのだけど、
その完結編で今回、書きました。

↓さー仕事終わって酔っ払ってる、店長ワールドの始まりだよ!!

エクストリームフレトリ、最終話。
「最終話。日本海は振れてるかい?師匠バタフライ永嶋よ 永遠に。」

主役は自転車屋POPのスタッフ運天。

「昨日の店長のブログ、師弟関係か・・・いいな。そうゆうの。」


「今月の自転車日和、そういえばチームPOPのみなさんが載ってるんだけっけか。」

雨で客が少ない自転車屋POP、いつもより ゆったりとした時間が流れる。
彼が、おもむろに自転車日和を開くには十分な時間だった。

131104_1



「おーチームPOPのみなさん 良い感じじゃん。見開きで結構大きく載ってるな~」


「初めてのロードバイクの記事か。きっと、どっかのシケたショップが取材協力してんるんだろな」


「どれどれ。」

131104_2



その内容よりも先に、彼の目に飛び込んで来たのは。
一枚のイラスト。そして、よぎる過去の出来事。

「蝶・・・バタフライ・・・真っ直ぐ・・・に飛べない・・・振れてる・・・」

131104_14



その一枚のイラストで、彼は思い出した、

あの時思い。あの時の風。そして・・・あの時の振れとり。

131104_3



記憶の中の男が言う。

「人生もさ。男だったら真っ直ぐじゃなきゃ ならないんだ。


蝶はさ、真っ直ぐ飛べないんだ。何時も必死に落ちそうに飛んでいる。


でも、それは、本当は真っ直ぐ飛びたいから。そう必死なんだ。


俺の ひ弱な蝶の羽で、そこ、まで行けるか解らない。

でも、行くぜ。あの海に。だってホイール、曲がってるからよ。」

131104_4



外は降りしきる、雨。

お客も来るはずのない、静かな店内に運天の声が響き渡った。

「バタフライ永嶋!!し・・・師匠!!」

運天は思い出した、

自分が人生をかけたエクストリーム振れとり。

重たい触れ取台でのトレーニング。腕が焼けるほどの腕立て。

全ては真っ直ぐにしたいから。それだけの思いで。

そして、イケメンの師匠に憧れてた自分が、フレトリニストだった事も。

131104_5



全ては真っ直ぐにしたいから。それだけの思いで。

そして、全てを教えてくれた、師匠 バタフライ永嶋。

131104_6



振れ取の全てを教えてくれた、師匠は、照れくさそうに。

「俺の羽で反対側の海。行けるか解らないけどよ。」

「行くぜ、日本海。そこでフレ取りするのが男だろ?」

「こんな世の中だけどよ、一匹ぐらい真っ直ぐ飛べる蝶が居てもいいじゃねぃか。」

と言い残し姿をけした。

131104_8



運天には解ってる師匠は真っ直ぐ飛べたはず。

荒狂う日本海をバックに振れとりしたのも、ホイールを真っ直ぐにした事も。

ありがとう、師匠。

「俺、今、POPで真っ直ぐになってるよ。」

運天の硬い拳の中でニップル廻し熱くなっていた。

131104_7



振れとり台、片手にバタフライ永嶋は今日もどっかで、振れを取っている。
そして、こう言っているだろう。

「運天のやつ、さなぎから立派な蝶になってるじゃねいか。」

完。

はいはい、終わった。

前に糸魚川ファストランのサポートに行った時にとってさ~
新潟、糸魚川で日本海バックに撮った訳。
昨日、写真整理していたら出て来たんだよね。暇だからブログネタに。

131104_10
131104_11



さ、御馬鹿な話に区切りがついた所で、
現在発売中の自転車日和にチームPOPのメンバー含むお客様と私が

載っています。本屋さんで見てみてくださいまし!!